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BLOG

2024/03/18 11:25

ITALIAN VEGETABLE TURNNED LEATHER

(VAQUETA LEATHER)


食肉の副産物としてできる牛革(COW LEATHER)から作られたものです。

植物のタンニンで鞣し牛脚油を加え染料で手染めするというイタリア・トスカーナ地方の伝統製法で作られたバケッタレザーです。厳しい基準で浄化された排水など環境と人に配慮された工場で手間と時間をかけ丁寧に作られています。

独特の発色の美しさ、ムラ感が奥行きを感じます。しっとりと手に吸い付く手触り、繊維の密度が高く革ボコリの出にくいところもとても魅力的です。刺激の少ない良い香りがします。エイジングにより薄くベールをまとった様な透明感が出るところ、深く変化する色あいやその速さも"ヌメ革などの飴色に味わいが深まる昔ながらの革"がお好きな方にはおすすめです。

革を柔らかくするために揉みほぐす工程でできたシボは自然で優しい印象なのでイヤらしさを感じません。型押しや薬品での加工の様に意図的に均一に深くつけられたのではありませんので、シボがある所と無い所のムラや大きさや深さの違いがあります。またお使いいただくうちにシボも目立たなくなり消えていく場合もございます。

ナチュラルな仕上げの革ですので牛が生きていた証である傷痕、血脈、シワなどが消えずに残っています。目立つ部分や嫌だと感じる所は取り除いておりますが、不均一で不完全な部分や予期できないところに、個性として面白みや尊さを感じますので、できる限り捨てるところなく活かしたいと思っております。予めご了承ください。

お使いいただくうちに色や光沢、手触りや柔らかさなどが、素材そのものが持つ性質や外的な要因によって時間と共に常に移ろい同じ表情の時はありません。“化ける革"とも呼ばれるほど劇的に変化する様子を面白がっていただければと思います。(使い始めの数ヶ月~半年ぐらいでかなり変化いたします。その後の変化はゆっくりです。)

少し不思議なことですが、革の中にたっぷりと含まれた牛脚油が染料と共に移動することで自ら修復しようとする力があります。使い始めに付いて気になっていたキズやシミなどは周りの経年変化と共に馴染んで徐々に目立たなくなっていきます。




GLOSSY BLACK
ナッパCB(シボ有・カゼイン加工)/牛 COW(雌)/ベジタブルタンニン鞣し/バダラッシ・カルロ社(イタリア)

ナッパもミネルバボックスと同じバケッタ製法です。違いはシボの大きさでナッパの方がシボが小さく浅めです。これはドラムで揉みほぐし加工する際の革の厚さの違いでシボの入り方が異なるとのことです。(ナッパの方が厚さが薄い)経年変化はシボの入り方の違いはありますが色合いや艶は同じ様に変化していきます。
ナッパCBはそのナッパに二次加工で吟面にカゼイン加工(卵白を主成分とした原料)を施すことにより、最初から透明感のある艶があり、スベスベとした滑らかな手触りになります。濡れ布巾で擦ると艶が落ちやすいですが、使い込んでいただくと次第に艶が増し色が深くなる革らしい変化が楽しめます。ミネルバボックスと比べると最初は付いた傷が目立ちやすいかもしれませんがやがて周りと馴染んで目立たなくなっていきます。
十二分に油分が含まれていますのでメンテナンスは柔らかい布で乾拭きのみで問題ありません。